小劇場系 Feed

2011年7月 3日 (日)

紅姉妹

観劇日…2011年5月1日
劇場…シアター・ドラマシティ

  紅やの看板のあるレトロなバーに和服姿の老女が現れ、箱から最後の1本になった酒を取り出し、写真を相手に飲み始める。
暗転、時は遡り、新世紀の花火大会から、紅やに二人の女・ベニィとジュンが戻って来る。
ベニィは花火の爆発音を聞くと戦争時代の爆撃を思い出してしまうのだった。
そんな話をしているところにミミィがやって来る。今暮らしている旦那と別れて紅やに戻ってきたいというのだった。

こうして10年づつ時が遡って行くことで、この3人の半世紀の人生が明らかになっていきます。
 まず驚いたのが、舞台が日本ではなかったことでした。
最初ミミィ役の篠井さんが和服姿だったことと日本語の看板で、私は日本だと勝手に思い込んでしまいました。
 ところが、次のべニィとジュンの話から、どうも日本ではなくアメリカの話なのだと分かっていきました。

 次にベニィが男だったこと、今まで3軒茶屋婦人会の芝居は3人の男性が3人の女性の生き様を演じてきたので、まさかゲイが混じってるとは思いませんでした。

 このようにどんどんこの3人だけの秘密が明かされていく面白さがありました。
 もしこれが戦後から始まるストーリーだったら、商業演劇にありがちな女の一生物の芝居になっていたと思いました。

 今回は3軒茶屋婦人会の男性3人で上演されましたが、反対に宝塚OGで上演しても、面白い作品に仕上がるのではと思いました。

2010年3月 9日 (火)

3×3=3 タケシタさんと三人の男たち。

観劇日・・・2009年12月26日
劇場・・・大阪・日本橋PLATZ

 前田耕陽プロデュースによる男3人が演じる3本のコメディーでした。
 3本とも書いた作家が違うので、笑いの質に違いがあり、それが良かったかもしれません。

 1、イヴに悩む

 大きな玩具屋を舞台にしています。玩具屋の休憩室で、店員が休憩していると男が一人入り込んできます。
 その部屋は玩具屋全体を見渡せるようになっていました。
 男は、クリスマスの買い物でごった返す店内から、自分の娘を見つけ出します。しかし店員の目から見るとその娘は両親と仲良く歩いているのでした。
 
 男の言い分によると、娘は自分の子で妻は離婚後、別の男と再婚しているとのこと。

 そんな話をしているところに、中年の男が現れます。中年の男もごった返す人並みの中から、学校を卒業した後家出してしまった息子を見つけます。何年かぶりに見つけた息子は嫁を連れていました。

 娘を取り戻そうと売り場に下りていった男は、人ごみに娘を見失ってしまいます。仕方なくもとの場所に上がってきた男は、サバイバルコーナーに娘達がいるのを見つけます。しかしモデルガンで遊び始めた娘は、男に向かってモデルガンを発射し始め、男は全身傷だらけになってしまう。

 ナンセンスあり、ブラックありのコメディーで、大笑いするというふうになりませんでした。1本目がこれで残りは大丈夫なのかと不安になる作品でした。

 2、先生の一言

 ある学校の職員室。ストーブを囲んで3人の教師が、その学校の伝説のワルだったタケシタについて語っています。
 3人のうちの若い体育教師はタケシタの後輩で、彼のことをよく知っていました。タケシタはシャブの売人でトラブルに巻き込まれて死んだというのです。それを聞いた年かさの教師が舞台の下手のところに立って、昔自分がタケシタに違うアドバイスをしていたら、こんなことにはならなかったのにとピンスポットを浴びながらつぶやきます。ピンスポットが消えて元の職員室に戻ってくると、最初の場面に戻っているのです。年かさの教師が混乱している

のもお構い無しに、またストーブを囲んでタケシタの噂話が始まります。

 例えば教師があの時家族を大切にするように言えばよかったと思うとタケシタはやくざの大親分になっていたり、家族だけじゃなく国を愛するようになれといえばよかったと思うと独裁者になって、タケシタを批判する人間に制裁を加えたりするのです。
 教師が忠告したことがことごとく裏目裏目にそれもどんどんスケールアップしていくというSF的なコメディーでした。
 最初のシーンが繰り返されるたび、次にタケシタがどんな人間になっているのかという興味が湧き、それと共にタケシタに振り回される中年教師のどたばたに大笑いさせてもらいました。

 3、緊急ミーティング

 ある商店街が毎年大晦日、日本中が紅白歌合戦を見てる時間に大学のプロレス同好会にイベントを頼んでいたのですが、今年は自分達でプロレスの試合をしようという緊急ミーティングが開かれた。
 集まったのは、果物屋の店主、ラーメン屋の雇われ店長、今回の企画を担当した男。
 実は、この商店街のマドンナだった女の子が離婚して戻ってきたことを知った男達が、マドンナの前でかっこいいところを見せて口説こうという下心があったのです。
 プロレスの台本が配られ早速果物屋の店主とラーメン屋の雇われ店長の二人が台本の段取り通り練習を始めるのですが・・・。

 女性が多い観客でプロレスネタはかなり厳しいものだというのは書かれた作家さんも承知の上だったようですが、子供のころ毎週のようにプロレス見てた私としては、こちらも大笑いさせてもらいました。この芝居はアドリブが多い芝居だったようで、芝居の中でもどんどんアドリブが伸びているなんて言ってましたが、萩野さんが演じられたラーメン屋の雇われ店長のくねくねした身振りに、この店長はゲイなのか?なんて思ってしまいました。
 
 この3本の芝居で、前田耕陽さんの芝居をじっくり見させてもらって、真面目な芝居をする人なんやなと思いました。 

2009年2月 7日 (土)

劇団ファントマ 「ジョリー・ロジャー」

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観劇日・・・2009年1月12日
劇場・・・シアタードラマシティ

 
 ストーリーは16世紀大航海時代の海賊たちをテーマにしたものでした。

 "ジョリー・ロジャー"とは、黒地にどくろを白抜きにした一目で海賊と判る旗のこと。
 ただこの芝居ではこの海賊旗を作った人間がジョリー・ロジャーという名前で、シルバー、ゼロの3人で海賊として活躍していた。

 ダムストリームという強力な渦を発生させながら南下してくる海流に乗り、白鯨を引き連れて現れるグラスボトルアイランド。海賊憧れのこの島を見つけた3人は、果敢に挑戦したのだが、強力な渦に飲み込まれてしまい、遭難してしまった。

 なんとか生き延びたシルバーがシーグル・ウィーウィー号の船長となり、海賊を続けており、シルバー船長の男気に惚れた男たちが集まった。

 ある日、シルバー船長たちは波間に漂っている遭難者を引き上げる。その男はシルバーたちに襲い掛かるが、途中で力尽きて息絶えてしまう。この男はダイヤモンドで出来た剣とグラスボルトアイランドが描かれた古地図を持っていた。

 古地図にはギリシャ文字が書かれていたので、港の居酒屋の女主人からギリシャ語が読める男の子を買い取る。
 シルバー船長は、ダムストリームで遭難した経験があるので、なんとしてでも大船を手に入れたいと思っていた。そこで元神父の詐欺師・キットがフランス貴族に化け、英海軍の将軍を騙して、フリーゲート艦を手に入れようとする。

 フリゲート艦とダイヤモンドの剣を交換しようとしたのだった。しかし嘘がばれグラスボトルアイランド探しに英海軍も参戦する。

 ギリシャ文字の意味も判り、航海を続けるシルバー船長の前に白鯨の群れが現れグラスボトルアイランドが近くにあることを知る。そしてグラスボトルアイランドに上陸したシルバー船長たちは、古地図に書かれていた指示通りにグラスボトルアイランドの中を進んでいった・・・。

 初めて拝見した劇団ファントマなので、ちょっと手探り状態での観劇となりました。
 出演者も主演の上杉祥三さんやWAHAHA本舗の佐藤正宏さん、宝塚出身の日向薫さんなど多彩な顔ぶれを揃えたプロデュース公演だったというべきでしょうか。
 伊藤えん魔さんを含めて座長クラスの俳優が3人も揃う、それも小劇場系とはいえ少しずつ毛色の違う劇団の座長なのが面白い顔合わせでした。

 しかし海賊が活躍する冒険活劇という世界に私自身あまりなじみが無いので、作品自体にそれほど興を覚えるというところまでは行きませんでした。映画と違い舞台という空間で地球サイズの壮大な海や白鯨、巨大な海流を自分が想像できなかったからかもしれません。
 そして小劇場系の芝居となるとどうしても劇団☆新感線と内心比較してしまうのですが、劇団☆新感線ほど突き抜けているともいえず、あともう一歩かなぁという気がしました。

 さて作品の題名は「ジョリー・ロジャー」であり、ジョリー・ロジャーと名乗る人物も出てくるのですが、主役はシルバー船長でした。シルバー船長役の上杉さんは、昔取った杵柄なんていうと失礼かもしれませんが、演技にせよアクションにせよ、エネルギッシュでさすが夢の遊眠社出身と思いました。

 WAHAHA本舗の佐藤正宏さんは、英国認定の海賊でシルバー船長のライバルとも言うべきキャプテン・ヨーホー役。佐藤さんは手堅いです。

テレビでも舞台でもきっちりご自分の演技スタイルを貫かれていて、笑いを取るツボを心得ておられるし、海賊の船長らしく若い子達を引っ張っていくところなど拝見していても頼もしかったです。

 伊藤えん魔さんは、海賊を狙う賞金稼ぎなのに、文学好きで話が面白ければ、捕まえた海賊を放してやろうとするシーンをメインに出てこられました。そこで捕まえた海賊の首にカイロをぶら下げ、「水が欲しいなら話をせよ」と迫りながら、自分でがぶがぶ水を飲んでいくのですが、水を汲む少女が、水以外に怪しげなものを伊藤さんに飲ませていくというようなコントで楽しませてくれました。他の役者さんたちとあんまり絡みがなかったのはちょっと残念な気がしました。

 大英帝国海軍のワーズワース提督役の清水宏さんの癖のある演技も面白かったです。他の役者を飲んじゃう勢いでした。

 日向薫さんは居酒屋の女主人の役だったのですが、出番が少なくてもっと拝見したかったです。

 シルバー船長の腹心、元牧師の海賊キット役の萩野崇さん、今までイベントしか拝見してなくて、舞台での演技はどんなもんなんだろうと思っていたのですが、発声も動きもちゃんと舞台の寸法になっていて安心しました。初っ端にかなりの量の独白があって、ちゃんと全部しゃべれるのだろうかと、ハラハラもしてしまいましたが。気持ち良さそうに芝居していたのが何よりでした。

 ギリシャ語が読める少年ボニー役のTakuya君。おじ様ばかりの出演者の中でよくがんばってましたよね。テニミュネタがちらっと出てきた時客席が盛り上がってました。

2008年8月28日 (木)

ウドンゲ

観劇日…2008年8月3日
劇場…一心寺シアター倶楽

 篠井英介・深沢敦・大谷亮介の3軒茶屋婦人会 第3回公演。
 
 雨漏りのする古いアパートが舞台。そのアパートに喪服姿の3人の女がいました。
 彼女たちは、高校の同窓生の一人が自殺した葬式の帰りで、高校を卒業してから30年ぶりに会ったのでした、そして居酒屋で飲みすぎた加藤君を連れて、一人暮らしの澄子の部屋に来ていました。
 加藤君は奥の部屋に寝かされている設定で、茶の間と台所でこの3人の芝居が進んでいきます。

 絵里(篠井英介)は結婚して埼玉の山奥の方に旦那と暮らしていました。子供は2人いるのですが、大学生になり家を出ているので、今は旦那と2人暮らし。
 澄子(大谷亮介)は、カツサンドを作る工場でパートで働いていました。
 薫(深沢敦)は15年ほど前に離婚していて10時からパートの仕事をしていました。

 飲みすぎた加藤君を2次会に行こうと無理やりタクシーに乗せ、澄子の部屋まで連れてきたのは絵里でした。実は加藤君は絵里が高校時代に憧れていた野球部員だったのです。
 しかし何事も自分のルールに沿って暮らしている澄子にとって、招かざる客の絵里たちが普段の生活のペースを崩していることにいらいらするのでした。澄子は翌朝も6時10分に起きて仕事に行かなければならなかったのです。

 既に終電も無くなった時間、埼玉の山奥までタクシーに乗れば3万円もかかるし、加藤君と澄子を二人きりにするのもはばかられるということで始発が動き出すまではと絵里と薫は居座ってしまいます。
 そこでの女3人の会話の中から、絵里と澄子は高校時代いつも2人で行動するくらい仲のよい親友だったことが、そして薫はこの2人の仲の良さを羨んで、いつも2人にくっついて歩いていたことが分かるのでした。

 そんな絵里と澄子が高校を卒業してから、30年間まったく会うことも無く生きてきた原因が明らかにされ、あまりの他愛の無さに3人の間のわだかまりが解け、翌朝絵里と澄子は高校時代に戻ったように仲良くなっていたのでした。

 芝居という空間での50歳になった女3人の会話が結構生々しくて、実際自分が同窓会などで久々に顔を合わせた人たちと、そんな立ち入った話までするだろうかという違和感はありました。
 ただこの3人の話が進んでいくうちに、絵里の心の中には澄子に裏切られたという記憶が残っていたために、意地悪をしてやりたいという気持ちが芽生えたのだろうと思いました。なので無理やり加藤君を澄子の部屋に連れてきてしまったのではないでしょうか。

 絵里が澄子の常識からはみ出た言動をするたびに、「えっ」と驚く澄子の様子が可愛く見えました。
 澄子は自分の部屋を禁煙にしていて、タバコを吸う時はかたくなに台所の換気扇の下でと主張していたので、タバコ吸わない人なのかと思っていたら、薫と一緒に吸ってるシーンがあって、そんなものなのかなぁ?と思うところもありました。

 コケティッシュな絵里、明るい薫、まじめな澄子。この3人を演じる役者さんたちの持ち味がよく出ていたのではないでしょうか。
 澄子の部屋から絵里と薫が帰るとき、それまで絵里を苗字を呼んでいた澄子が「エリーーー」と名前を呼んだところが、高校生の昔に戻れてよかったなぁとほんわかした気分にさせてもらえました。

 その少し前、薫が絵里と澄子に向かって、「一度も私の名前呼ばなかったけど、私の名前忘れてるでしょ」と問い詰めたとき、実体験として同窓会で自分も名前と顔が一致しないことがあったので、めっちゃ面白かったです。
 

  

2007年10月26日 (金)

劇団M.O.P 「エンジェル・アイズ」

V2bw5gcp 観劇日…2007年9月16日
劇場…松下IMPホール


アメリカ西部の町・トゥームストーン。今はすっかり寂れてしまい、生気を失ったこの町で大きなイベントといえば教会でのバザーぐらいのものでした。

そんな平和な町に、突如駅馬車強盗が現れ、住民はパニックを起こします。

 しかしこの駅馬車強盗は、新聞記者・エリオットが「ハックルベリーの冒険」を書いた小説家にファンレターを出したのがきっかけで、小説家が計画した狂言でした。
 この町は6年前、全米を熱狂させたO.K牧場の決闘が行われたところだったのです。

それで小説家は、本物の駅馬車強盗を雇って、町おこしのためにO.K牧場の決闘を再現しようと持ちかけます。

 エリオットは毎日新聞記事を書き、全米の注目を集めます。そしてかつてO.K牧場の決闘を戦ったドク・ホリデーやワイアット・ハープ、カラミティ・ジェーンたちも帰ってきました。

O.K牧場の決闘を見ようと全米から1万人もの人々がトゥームストーンに集まってきました。町長や小説家はその人たちが町に1人2ドル落としていけば、2万ドルの収入になると計算し、駅馬車強盗団やドク・ホリデーたちに1万ドル、町に1万ドルの山分けにしようと提案します。

 こうして寂れかけていた町は息を吹き返し、O.K牧場のイベントも無事終了して、全てはうまく行ったようにみえたのですが・・・。
 マキノノゾミさんの脚本は、ほろ苦い結末を用意していました。

 トゥームストーンにお尋ね者が集結したことを利用して、国家は町を陸軍の騎兵隊で取り囲み、一網打尽に捕らえようとします。

 実はこの計画を東部のエリートたちに進言したのも、小説家だったのです。

自分たちの味方だと信じていた人間に裏切られた絶望感。
 
 しかしその絶望感を振り払い、子供の頃に母親に暴力を振るった男を撃ち殺したのをきっかけに連続殺人犯となり、廃人同然となっていた通称エンジェル・アイズを取り囲んで銃声で脅し、ビリーザキッドとして目を覚まさせ、そして伝説の男たちは騎兵隊の囲みを突破するべく、馬に乗って走り出します。

 この芝居を見て、アメリカ人はどう感じるのだろうと思いました。
 というのも最後の騎兵隊に向かっていく男たちの姿を見ていて、米映画「ラストサムライ」を思い出したからです。
 私たちがアメリカ人の描く江戸時代に微妙に違和感を持つように、ひょっとすると日本人が描いたウェスタンヒーローや芝居の背景などに違和感を感じるのではと思ったからです。

 劇団M.O.Pを初めて拝見したのですが、まず幕開けに出演者全員がギターなどの弦楽器をかき鳴らしながら「ローハイド」のテーマソングを歌い、最後全ての芝居が終わった時にも、サックスやトランペットなどで合奏があったことに驚いてしまいました。

2006年11月 3日 (金)

「マジヨ」 TEAM発砲B−ZIN

観劇日…2006年10月22日
劇場…OBP円形ホール


 TEAM発砲B−ZINがゲストに神戸みゆき、渋江譲二を迎えての作品。

 以下は、あらすじですがパンフ無しで記憶だけに頼っておりますの、あいまいな所もあることをご了承ください。

 芝居は、メイドさんたちが横暴な王子と戦っている所から始まります。その小競り合いに割って入ったのが、魔女っ子ハナビ(小林愛)。ハナビは20年前、賢者の石を探すために「クジケソウ」という名前の魔法のステッキと箒を与えられて、人間界に派遣されてきていたのでした。人間に微笑みを取り戻すことができると、賢者の石を見つけることができるというものでした。

 「クジケソウ」には4枚の花びらがついていたのですが、魔力が弱ってきたハナビのステッキにはもう2枚しか花びらが残っていなかったのです。ところがメイドさんとともに王子と戦ったため、花びらが1枚取れてしまいました。
 
 ハナビはタロット占いをして生計を立てていました。そこへハナビが人間界に派遣されて初めて人助けをした満作(工藤潤矢)が現れます。満作はアシスタントディレクターをしていたのですが、最近彼の企画がなかなか取り上げてもらえないことに悩んでいました。そこでハナビに出演を依頼するのでした。

 ハナビがテレビ局に行くと、そこには番組のコメンテイターとして、カリスマ占い師・紫苑(平野勲人)とアイドル歌手・カンナ(神戸みゆき)がいました。この二人にハナビはもう既に過去の人とかコスプレ女呼ばわりされ、本物の魔女ならば魔法を見せてくれとせがまれ窮地に追い詰められてしまいます。

 カンナは魔女キャラで売り出していたので、突然現れたハナビに危機感を煽られ、自分の追っかけをしているオタクの杜若(森貞文則)と玉簾(きだつよし)にハナビを襲うように魔法を掛けたのでした。

 年齢的にアイドルとして売れなくなり焦っていたいたカンナに目を付けた紫苑が自らの手先として利用しようとカンナに魔法をかけていたのでした。紫苑は、人間に微笑を与えようとする魔女に対して、人間の心の闇を拡大させようとしていたデビルの仮の姿だったのです。

 紫苑に傾倒しだんだん様子が変わっていくハナビを心配していた椿(渋江譲二)は、たまたまハナビと王子が戦う姿を目撃したのをきっかけに、ハナビに魔法を教えてくれと尋ねてきていたのでした。

 人間の心の闇が世界を覆い尽くそうとしたとき、ハナビは魔女の力を振り絞ってデビルとの最終決戦に臨みます。クジケソウの最後の花びらを引きちぎると魔法のステッキはクジケンという剣になり、デビルを倒すことができました。

 こうして人間に微笑みを取り戻すことができたハナビは賢者の意志を手に入れ最高の魔女になれたのですが、デビルに操られ息絶えたカンナの命を取り戻すため、自分は魔女の力を捨て、カンナを助けるのでした。
 他の配役、テレビ局のプロデューサーでユキアの旦那・柘植(西ノ園達大)、ハナビの魔法の箒の擬人化ワビスケ(伊波銀治)、ハナビの魔女ッ子仲間で現在は人間になってしまったユキア(福田千亜紀)、テレビ司会者・海棠(大橋夢能)
 
 初めてTEAM発砲B−ZINさんを拝見しました。 
 雰囲気としては、劇団☆新感線のスケールを小さくした感を免れませんし、劇団☆新感線や花組芝居の強烈なギャグに慣れている私としては、ギャグもちょっと弱いかなという気もしました。でもこじんまりとしている分、家族的な温かみのある劇団だなと思いました。
 今回主演をされた小林愛さんを始め、役者さんたちもそれぞれ安心して見ることができる力量を持っておられるし、きださんの脚本もヒューマニティがあって、面白かったです。

 特に主役の小林愛さんは最初からずっと高いテンションを保ちながらお芝居をされていて、見ている私を何事にもポジティブな気持ちにさせてくれるようでした。

 でも、次回TEAM発砲B−ZINさんを見に行こうかなと思うには、もう一つ引きつけられるものが足りないという感じが私の中に残ってしまっています。

 その他の感想は村をんなの日常に。