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2011年1月 8日 (土)

イリアス

観劇日…2010年10月2日
劇場…兵庫県立芸術文化センター阪急中ホール

 ギリシア最古の英雄叙事詩「イリアス」
 舞台は、ギリシアとトロイアの10年戦争の末期、かの有名なトロイアの木馬の事件が起こる前までの出来事を描いていました。

 ギリシアとトロイアが10年もの間戦うことになったのは、イーリオスの王プリアモスの王子・パリスに奪われたヘレネーを取り返すため、ヘレネーの夫メネラーオスがイーリオスに攻めたことがきっかけだった。
 しかし何度攻めてもイーリオスは難攻不落を誇り、ヘレネーを取り返せなかった。
 メネラーオスの兄でギリシア連合軍の総大将アガメムノンは手柄は全て独り占めし、失敗は他人のせいにするような男で、その態度に腹を据えかねたアキレウスはギリシア軍から離れて戦うことを止めてしまう。

 アキレウスは勇猛果敢な男として、敵からも恐れられていた。アキレウスが離れたギリシア軍はだんだん旗色が悪くなり、苦戦し始める。
 アキレウスはギリシア軍に戻って戦うように頼まれるが断ってしまう。それを知ってアキレウスの盟友バトロクロスはアキレウスの名を惜しみ、アキレウスの鎧を借りて出陣する。

 バトロクロスはアキレウスに深追いするなとアドバイスを貰っていたが、夢中で戦ううちにその言葉を忘れてしまい敵の陣地でヘクトールに討たれしまう。

 バトロクロスの死を知ったアキレウスは、仇を討つために出陣する。そしてヘクトールと一騎討ちをして、ヘクトールを倒す。
 アキレウスは戦車にヘクトールの遺体をつなげて引きずり回す。

 その姿を悲しんだヘクトールの父プリアモスは直接アキレウスに頼んでヘクトールの遺体を引き取り葬儀を執り行う。
 (あらすじはウィキペディアを参照させてもらいました)

 トロイアと言えば、トロイアの木馬しか知らない状態でこの芝居を見ました。一番驚いたことは、女性が戦利品としてやり取りされていたことでした。10年も取り返せない女を巡って戦争してるなんて、男のメンツでしかないのですから、こんな戦いに付き合わされている兵士は大変だなぁと思ってしまいました。その上、手柄は全部自分の物にしてしまう男が総大将というのも不運としか言いようが無いではありませんか。

 アガメムノン役を演じていた木場勝己さんを見ていると、日本でも中小企業の社長なんかに、手柄を全部自分の物にしてしまうこんなオヤジいそうやなと感じました。

 途中まではこんなわがままなオヤジに反旗を翻したアキレウスに当然のことやと同感して見てたんですが、後半アキレウスとバトロクロスの関係がBL風な演出に移行していくのに、それで良いのか?と感じました。
 確かにバトロクロスは弟分の盟友かもしれないですが、私としては自分の身代わりが殺されたことで、仇を取ることはもちろんですが、アキレウス自身のメンツを守るために戦ったのではないかと思えたからです。

 最後にヘクトルの死骸を引き取りに来たプリアモスを演じた平幹二朗さんの情愛深く大きな演技力が、この芝居をきっちりと終わらせたことに、さすがと感心しました。

2005年11月 7日 (月)

「細雪」

観劇日…2003年2月22日
劇場…梅田コマ劇場


 佐久間良子・山本陽子お二人の横綱相撲のように安定したお芝居でした。芝居云々より磯部勉が佐久間良子の旦那の役をするようになったんだ、なんてことに感慨をもったりしてしまいました。俳優座の若手として注目されていた頃から労演で見ていたからかもしれないんですけれど。
 安定はしているけれど、佐久間・山本両御大とそれ以外の役者さんたちとの間に大きな溝(年齢・経験)があったような気がしました、玉に瑕といえばそこら辺だったかもしれません。