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2011年11月

2011年11月26日 (土)

第二十一回上方歌舞伎会

観劇日…2011年8月21日
劇場…国立文楽劇場

演目は「絵本太閤記・尼崎閑居の場」「松廼羽衣」「傾城反魂香・土佐将監閑居の場」の3本でした

「絵本太閤記」・・・十次郎役は片岡千次郎さん。真面目な人柄なので出陣するまでは、もうちょっと派手さが欲しいかなと思いましたが、後半苦しい息での述懐は憂いがあって良かったです。
初菊役は片岡りき彌さん。赤姫なので、出だしはもうちょっとあどけなくてわがままな感じが欲しかったかも。許嫁が出陣するのが分かっていても最初から寂しげな感じだと、後半の本当に悲しむ場面で、悲しみが深まって来ないのではと感じました。

光秀役は片岡千志郎さん。光秀は笠から顔を出すところで劇場を圧倒する力が必要とされる座頭の役です。さすがに千志郎さんにはまだまだ風格を云々できる力は不足していますが、現在自分が持てる力を振り絞っていたのではないでしょうか。時代物に必要な武骨な持ち味はこの先貴重になると思いました。

「傾城反魂香・土佐将監閑居の場」・・・主役の又平役片岡松次郎さん、お徳の片岡千壽郎さんの真面目な役への取り組みが反映されているように思えました。
ただ私の目には主役の二人よりも、年配の土佐将監の役を飄々と演じている中村鴈大さんの雰囲気が面白くて、そちらの方が印象に残りました。

「松廼羽衣」は舞踊なので私自身詳しくないので、感想は失礼致します。

 今年から上方歌舞伎塾の卒塾生を中心にした編成になり、実力の差が無くなったことで、いい意味の緊迫感が生まれ、拝見していて好感が持てました。
そして若手たちだけでも満足させてもらえる公演ができるようになったことに安心しました。