二月花形歌舞伎
観劇日時…2009年2月8日
劇場…大阪松竹座
二月花形歌舞伎の昼の部を見てきました。
演目は
一、歌舞伎十八番の内 毛抜
二、鷺娘
三、女殺油地獄
"毛抜"はとにかくこれだけ若いメンバーが揃うと、朝一番派手に顔見せが出来る演目として最適な演目だったと思いました。
主役の粂寺弾正役に中村獅童さん。たぶん私としては獅童さんを見るのは初めてだと思います。背が高く、化粧栄えがしてやはり歌舞伎役者の血を引いておられるなと思いました。ただ私が拝見した8日の時点で獅童さんの声がかすれていたのが残念でした。そしてまだまだ歌舞伎十八番の"毛抜"という芝居を引っ張っていけるほどの力があるとは言えないなと思いました。
獅童さんは舞台の仕事だけに集中できるわけではなく、映像の仕事と両立させなければならないというハンディがありますが、将来骨太な武将役などがぴったりな役者さんに成長されることを楽しみにしたいと思います。
"鷺娘"は中村七之助さんでした。七之助さんの憂いのある風情がこの舞踊にぴったりだなと拝見いたしました。大御所の役者さんが踊られる鷺娘はすでに成熟した色気があるのですが、七之助さんのは若さゆえの危うさ(踊りがではなく)で娘の精神が徐々に恋によって狂わされていく感じが分かり易く表現できていたのではないでしょうか。
"女殺油地獄"、お吉役の市川亀治郎さんが今まで私が見てきたお吉の中で一番色っぽかったのではないでしょうか。
着物の着付けも襟元をゆったりとさせており、与兵衛の着替えを手伝ったことで夫・七左衛門から叱責を受けて当然という気がしました。
河内屋与兵衛役の片岡愛之助さんは、ラストの殺しの場に向かって悪い方へ悪い方へと自分を追い込んでいく与兵衛の姿を丁寧に演じておられたように思いました。
そして最大の見せ場である殺しのシーンの迫力。伝説となっている孝夫さんと徳三郎さんの舞台もこんな感じだったのではないだろうかと思わせてもらいました。
大変おもしろかった二月花形歌舞伎、これが松竹座毎年恒例の興行になってくれたらと願うばかりです。







